2022年8月18日木曜日

日本の美学

review

日本の美学 執行草舟 実業之日本社

本を閉じ、高揚感と同時に自分の稀薄さを痛感。大きな風穴が空いた。草舟言行録の破壊力、今回も凄まじい。しかしながら同時に希望が湧き上がり高揚感に包まれる。これもまた、みずみすしい言行録、実に凄まじい。

「書物とは何か」p98.の書物との対話によってしか得られない"絶対負"。「心の先人を見つけよ」p.149の絶対的先人を見つけることが最も大切で判断の中心となる書物になること。「全人的に愛すること」p.299の尊敬する人の"生命を仰ぎ見る"こと。その人の欠点も含めて愛することで全人的なものが入ってくること。「日本人は日本を学べ」p.312の日本の美学は、禅の無常観と武士道の死生観しかないこと。その他どの篇も興味深く読ませて頂いた。そして本好きには、心躍る(資料)志のための文学便覧p.178がある。
「命懸け」「我慢」「未完」全ては己が立つこと。勉強のし直しだ。